“法Wiki”トップ 新規 編集 検索 一覧 ヘルプ

那須弘平

法曹界の固定観念に斬りこむ、熱き理論派

なす・こうへい

出身

略歴

過去のおもな業績・発言

経営破綻した旧 日本長期信用銀行(現 新生銀行)の1998年3月期決算が粉飾かどうかが争われた民事裁判で、旧長銀経営陣側の代理人として、“違法性なし”という結論を勝ち取る。

おもな持論

 

 ダイナミックな自然科学の進歩に力負けしない弁護士や裁判官を養成することは、どうすれば可能になるのだろうか。 それとも、そのようなことを望むこと自体無謀な企てなのであろうか。 それにしても、せめて講義の進め方ぐらいは、自然科学の手法を応用できそうなものだ。 司法試験の受験予備校では、かなり進んだ手法が採用されていると聞くが、大学の講義の実態はどうなっているのだろうか。

 

 和解は、裁判所が考えるほどには当事者に歓迎されていない、と言ってよい。 勝訴が見込める場合でも、遅滞した審理にしびれを切らして、やむを得ず和解を受け入れることは、よく経験することである。 また、敗訴の可能性が強い場合に、判決まで粘るという姿勢を示すことによって、相手方(すなわち勝訴を期待できる当事者)に、なお相当の日時と労力を必要とすることの無言の圧力をかけて和解に応じさせることも無いではない。 このような場合、和解は、判決に比べて、正義の量をそれだけ目減りさせて紛争を解決していることになる。

 

 病院の改革に患者がイニシアティブを取るかというと、それは期待できない。

(※中略)

それは民事訴訟でも同じで、訴訟になる前は、誰も自分が訴訟事件に遭うとは思っていないし、訴訟手続きに巻き込まれたときは、それに対処するのが精一杯で、終わったらなるべく早く忘れようとする。 だから、利用者が自ら改革に立ちあがることは期待できない分野である。 そうすると、誰が改革をやらなければいけないかというと、当事者に一番近いのは弁護士であって、弁護士が訴訟手続を改革しなければならない。

 

☆那須弘平・東京大学法科大学院教授―弁護士

 (法科大学院の実務教育の意義に触れ)

  「理論と実務の架橋で終わらしたら駄目。」

  「理論と実務の融合、すなわち科学反応による新たな学問の形成に期待。」

  「要件事実論。法曹倫理においてこのような進歩が認められる。」

 (自らが増員論者であるとしながらも)

  「弁護士はプロフェッションでなければならない。」

  「教え子には受かってほしいが急激な増員は質の低下を招く。」

  「対応策としては、法科大学院自らの選抜意識だ。」

  「不適格者には1年目で引導を渡すべきだ。」

  「ときに退学させる強い態度が各法科大学院に必要だ。」

 

最高裁判事になっての抱負

裁判員制度についての考え

プライベートの横顔

 民俗学や歴史が好きで、道祖神(どうそじん)や庚申塚(こうしんづか)の研究をしていた」という学究肌だが、大学時代には弓術部で主将を務めたスポーツマンの一面も持つ。 週末の早朝、自宅周辺を8キロほど歩いてリフレッシュするのが楽しみ。 ここでも、「同じルートは通らず、新しい道を探している」という。

   

以下、 最高裁判事 那須弘平 による判断 

 

反 対 意 見

意 見

補 足 意 見

 2006/10/04 

   2004年7月11日の参議院議員選挙で、鳥取県の有権者が持つ「1票の価値」が、東京都のそれの5.13倍だったことは、「法のもとの平等」が守られておらず憲法違反だ、という訴え

 ⇒ ×  (大法廷15名で、10対5) 

【 判決理由 (かなりの意訳) 】

【同じく「×」の多数意見についた那須判事の『補足意見』】

                                 ◇ 

その他、小法廷の主任裁判官(裁判長)として出した判決

関連する外部リンク