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ミネソタのたまご売り

日付はあれど日記にあらず 海馬のおもむくまま つれづれなる生存証明(自己顕示欲のはけ口ともいう)

※10日以上連続して沈黙が続いた場合は私の身に何かあったということで後のこと宜しく.

※Windows環境の方や“セプテンバーMフォント”お持ちでない方は“今回の別宅版”を推奨します.


COPYRIGHT (C) 2002-2009 T.IIJIMA ALL RIGHTS RESERVED.


No.842 よく通る声の持ち主が 11/25/2009
今も昔も羨ましい.声色はともかく、声質って子供の頃からあまり変わっていなくて、日直になって号令をかけるときや宴席の幹事で場を静めたいときは、お約束のように苦労してたし苦労しているし、これからもきっと苦労するだろう.

声の大小と通る通らないは似て異なるのだ.大声を出しても声が通らないのは、喩えて言うなら、霧吹きを思いきりブシュっと噴いたときのような感じ.大量に霧が吹き出すけれど拡散してしまう.

どこかの怪獣が目から放射するビームのように、ズバっと射貫くような声が欲しい.でも両足がヒレになるのなら願い下げだ(パクってごめんよアンデルセン).







備忘録
 11月27日:よつばと9巻・のだめ23巻


Rev.0

今回のながら:なし

今回の絵:一瞬の青空
その後激寒となった21日.
PLフィルタで遊んでみた.





今回の別宅版

No.841 貧乏臭いと言うなかれ 11/23/2009
カレーうどんを注文して先に麺だけ食べてしまい、カレーじるに漂う薄切り三枚肉を2枚ばかし摘んで丼の中でしゃぶしゃぶっとやってから口に運んだ時に感じる至福の一瞬!

…わかるかなぁ
…わかってほしいなぁ





“水は弾む”
  ↑
是非ともHQモードで!これは知らなかった!


Rev.0

今回のながら:なし

今回の絵:花買いましてん Vol.113 “やえちゃん”
花屋の兄ちゃんはそう呼んでいた八重ガーベラ.
花弁の縁が白ってのが琴線に触れたのだけれど、それまで長旅で疲れたのかウチにきてからすぐ茶色くなりはじめた.





今回の別宅版

No.840 ちょっと油断をしていたら 11/23/2009
世間の動きにすっかり疎くなっていることに気がついた.インターネットがあれば新聞の購読は我慢できるだろうと思っていたが、WEBのニュースページでは情報の個人的取捨選択が過剰に作用してしまう傾向にあるらしい.流石に時の総理大臣は解っているが官房長官の名前は出てこないし、米帝大統領の来日は直前になって知った.日本シリーズで何処と何処が戦ったのかも、コンビニの祝賀割引セールで勝った方だけ知るという有様.おにぎりを買わなければ知らないままである.

残業規制によってマスメディアに接することができる時間は大幅に増えた筈なのに、図書館に足繁く通って新聞を読むという計画も未だ実現していないし、TVのニュースにしても元々殆どTVを見ないという習慣が変わっていない.

信号で言えば黄色点滅、といったところか.

可及的速やかにライフスタイルを変える計画を立てねば.
もちろん実行するのもASAPで.





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 “千里眼 キネシクス・アイ(上)”…… 松岡圭祐 著 読了
 “千里眼 キネシクス・アイ(下)”…… 松岡圭祐 著 読了
 “危ないお仕事”………………………… 北夫トロ 著 読了
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念のため追記しますが前回の iMac は無料譲渡です.
あ、それからマウスは付きません.
※いまのところ希望者なし


Rev.0

今回のながら:なし

今回の絵:アナポ
実家にある5本の林檎木から.

Photoshop復活!とは言え、最新バージョンを購入してもインストールで蹴られるという仕打ちを受け、やむなく4時間ほどかけてシステム全体を再構築.プロ向けのCS4ならまだしも、Elementsでここまでシビアなファイル構成にする必要があるのかと.
パソコンの性能向上とともにソフトも多機能になるのはいいことだけど、初期Elementsのような“お手軽さ”が薄れていくのは納得がいかない.





今回の別宅版

No.839 基本的に暑いのが苦手なので 11/19/2009
未だ上半身はTシャツにワークシャツ1枚で、徒歩出勤もゴールに近づく頃には腕まくりなんかしてしまうのだが、もしかするとまだ若干は代謝のバランスが崩れているのかも知れない.絢香も大変だろうが、ま、がんばれと.

予想していた異動の話がいきなり現実味を帯びて、というか現実となって眼前に現れたり、いつにも増して心身共に慌ただしかったり、2年半ぶりにMac環境を一新したりして9日が経過する.決してサボっていたわけではない.新しいMacに再インストールしたPhotoshopElementsは、Adobeのセンシティブな縛りに翻弄されてご機嫌斜めなのだ.

ジェニーならトーヨーサッシを呼んで一発解決というところなのだが、さてどうしたものか…あ、今はトステムさんか.

飴とムチのつもりで新調したiMacだが、発注して届く前にムチの方が飛んで来て、まさに苦悶と葛藤と忸怩な霜月.溢れる矜持と洒脱なスタンスが売りな筈なのに…ああ鼻が伸びてきた…




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 “さくら”………………………… 西 加奈子 著 読了
 “εに誓って”…………………… 森 博嗣 著 読了
 “QED -ventus- 御霊将門”… 高田崇史 著 読了
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そうそう、これまで使っていたiMacの後継オーナーを募ります.

 初代アルミボディーiMac(TN方式液晶20インチ)
 メモリ4GB
 内蔵ハードディスク320GB
 おつむはCore2Duoの2.4GHz
 絵筆はnVIDIAの…なんだっけか…とにかく専用GPU
 リカバリDiscは無いもののパッケージ版最新OS付き
 (iLife09もパッケージ版を添付)
 キーボードは純正テンキー付きUS配列(カナ無し新品)
 無線LANにも標準対応
 Bluetoothも勿論内蔵

年明けまで待てることが条件.元箱もあるので下取りに出す手もあったけれど二束三文なので、欲しい人に使ってもらうのがオーナーの幸せ.

希望者は当方まで一報方.
多数の場合は独断と偏見で選びます.


Rev.0

今回のながら:“The Galaxy Express 999”/ ジ・エミグランツ
アコースティック・ライト・レゲエ?とでもいうのか.
勿論ゴダイゴのカヴァーナンバーである.こういうのもありだな.
同じアルバムの“ラブ・スコール”もいい感じ.ちょっと前に2曲セットで購入.

久々のiTSではこちらに.


今回の絵:4年前の年末状
PhotoshopElementsがダメ子ちゃんなので写真も撮らず、既出絵から適当に.





今回の別宅版

No.838 往復2000円弱の 11/11/2009
足代と2時間弱の時間と無駄な2段飛びの労力を費やして手に入れてきた、件の無線免許再開局申請書であるが…

考えた末、ゴミ箱に捨てることにした.

古い友人に出したメールの返事が背中を押してくれた、とも言えるかもしれない.彼も同じ頃に免許を取得していたのだが、10年ほど前に更新をやめたとのこと.

今の御時世、山のてっぺんからでも携帯電話が通じる(ところもある)のだ.更新し続けて、諸々の所持資格欄に“電話級アマチュア無線技師 無線従事者免許”と書きたいのは、単なる虚栄心にすぎないことに気付いた(と、↑ここでも書いているけれど多分これが最後).

かわりに思い出にすがるというわけではないけれど、はな垂れ小僧の写真が貼られている免許証が1つの証しとして手元に残るからいいや、と.

そう考えたら一気に気が楽になった.

持つべき者は友なり.日頃の行いは悪いくせに、良友に恵まれて幸せだと思う.






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 “水の通う回路 完全版(上)”……………松岡圭祐 著 読了
 “水の通う回路 完全版(下)”……………松岡圭祐 著 読了
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TSUTAYAが〜以下略.
ちょっと急いで書き直した感が否めない、という部分が散見された.突っ込み所はあるけれど、それ以前に分冊するほどじゃないなぁと.


Rev.0

今回のながら:“La Vie En Rose”/ 手嶌 葵
メジャーナンバーである“ラビアンローズ”をアコースティックに.
コクのある(?)サッチモのある声でもいいけれど、手嶌さんのウィスパー気味な歌い方もいい.“ムーンライト・セレナーデ”と勘違いしやすい曲.“80日間世界一周”とは間違えない.

ようつべではこちらに.恐らく音源はiTSと同じかと.


今回の絵:花買いましてん Vol.112 フライング フリージア
次郎さんが声を上げても飛びません.
フライングなのはちょっと時期的に早かった、というだけで.
夏に売っている青い蜜柑がハズレで酸っぱかった…そんな感じ.
温度に敏感なので、開花だけは早い.

絵的にはちょっといじりすぎたかも.





今回の別宅版

No.837 霜月版 第1回お茶濁し 11/09/2009
ハンググライダーにカメラを付けて、滑空しながら撮影した雲の映像.これは美しすぎる.
【この究極の空中ショットを見よ! Nikon D300sでお宝撮影に成功(動画)】


私も主戦論者じゃないけれど.弾丸ってこんなになるのね、の動画.
【超スローで観る弾丸が物体に衝突する瞬間(動画)】


おなじみ“Did you know”に3作目があったので日本語版を.少々強引な比較も相変わらず.話のネタが乏しいと思う方は必見.
【あなたは知っていましたか?】


プログラマーライターのフジモトさんとこから、いつもの如く.
【「地球にやさしい★△◎■」なんて,どんだけ夜郎自大かつ上から目線なんだろう】


かなりマニアックな内容で2つ.その筋では有名な高木氏の興味深い分析とレポート.マニアックを自称しない方にも一読をお奨め.
【ダウンロード違法化反対家の知られるべき実像】
【日記予定、Nyzillaの進捗】



苦悶と葛藤と忸怩の霜月.
“跳んでみせろ!”とコンタが吠える.


Rev.0

今回のながら:なし

今回の絵:@新宿
3%の下り勾配という意味の標識.つまり100m進むと3m下がる、という割合を示している.





今回の別宅版

No.836 “脱兎の如く”という 11/03/2009
言い回しを使いたくてしかたないのだが、なかなか適当なシチュエーションに遭遇しない.先日友人宛のメールに同じことを書いたから、ある意味1つの使い方ではないかとも思う.でもホントに使いたいのは“字面”ではなく“言い回し”なので、ちょっと欲求不満気味だ.

なんだっけ、そう、地下鉄を小川町で降りて階段を2段飛びで駆け上がるも、地上へ出る最後の1本で息が切れて、寄る年波を感じる今日この頃.目的地である秋葉原にそこまでして駆け込んだのは、来週5年ぶりに失効する無線免許の更新書類を買いに行く為だった.

無線…といってもアマチュア無線、しかも音声通信で一番出力の小さい初級(今では4級という)なのだが、運転免許以外に持っている数少ない国家レベルの資格である.なので履歴書の飾りであれ、なんとか留まっていてほしい代物だ.あぁまってぇ〜いかないでぇ〜的な.

有効期限が来週とは言え、週の半ばなので土日に書類を揃えて速達で送れば滑り込みセーフだろう、という思いが2段飛び階段という、よく考えれば無意味なアクションを自分にけしかけた.自動車の免許と違って、更新するのは顔写真の入った“免許証”ではなく、電波管理局長の朱印が“印刷”された紙っきれである“免許状”のほうである.

それ自体に記載されている内容はたいしたことではないのだが、下手をすると自分のコールサインを失うことにもなりかねないし、更新期限を過ぎれば“再開局”…電波を発信する以上“無線局”なのだ…の申請に変わる.この“更新”と“再開局”では、申請の手続きに必要な書類の数も手数料も大きく異なるため、意味のない2段飛びをしてしまうのだ.

だがしかし.

無常にも更新用の書類が入った封筒の裏には“免許状有効期限失効の1年前から1ヶ月前までの間に提出せよ”と書いてある.つまり事実上の最長有効期限は4年と11ヶ月ということになる.へなへな.

前回だったか前々回だったかに“再開局”のパンチを喰らったのは、有効期限を大幅に過ぎていたときだったから、コールサインが変わる程超過していないとわかってからは、開き直りで書類を揃えた.

ところが今回は2段飛びまでして(くどい)無線屋(っていうのか?)に駆け込んだのにこの仕打ち(仕打ちか?)である.結局同じ轍を2度踏んでしまったのだ.願わくば、これから書類を引っかき回し、初回の轍を踏んだ跡形が残っていることを祈るばかり.山梨県民が言うところの典型的な“ずくなし”なので、今週は手を付けないことにする.


次回5年後にもこれやらかしたら“三度の飯より轍が好き”になるのだな.



ちなみに“免許証”はそのままだから、アディダスのウィンブレを羽織った小5の小僧のバストアップは、この先も変わらない.ま、面白いから変えたいとも思わないが.





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 “ストロベリーナイト”……………誉田 哲也 著 読了
 “ソウルケイジ”……………………誉田 哲也 著 読了
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TSUTAYAがペーパーメディアのポイント2倍クーポンを配布していたので、ここぞとばかり買い込んだ内の2冊.女性刑事が主人公だが、乃南アサのそれとはベクトルが違う.僅かにエンタメ寄りのスタンスな作品.

グロいのが苦手な方には…どうだろう.


Rev.0
Rev.1 細部修正

今回のながら:“Minnesota Public Radio News”
BBCのニュースなども流れるので、BGM代わりに垂れ流すことがよくある.ニュースだけに聞き取りやすい英語.音楽は滅多に流れない.ま、ただの“ミネソタ”繋がりだけで選んだのだが、結構癖になり早数年.

iTunesやメディアプレイヤーに、ココをクリックしてDLできるファイルを放り込めば多分聴けると思われ.


今回の絵:No.831の旧書架解体後
これを500円で回収業者に引き取って頂く.電動ドライバをもってしても、解体には一汗掻いた.相模原に住んでいた頃に大和のDIYショップで買ったはずだから、20年近くがんばってくれた.





今回の別宅版

No.835 Boston Dynamics が 10/31/2009
えらいことになっていた.

ペンタゴン(米国国防総省ね)をパトロンとし、かなり前に既出の“BigDog”で一世(のうち極めて偏った一部)を風靡した米帝の企業である.

そこがとうとう4→2という発展を遂げつつある.

なんのこっちゃ?と首傾げのことと思われるので、ようつべ(YouTube)映像をチョイスしてみた.

“けたぐりシーン”は有名だが、3番目でもついに…

 【BigDogのまとめ的映像】編集版?

 【その後ちょっと賢くなったBigDog】自律制御搭載

 【骨を放り投げた後(マニアックな喩え禁止)】完全動歩行


先方はまだ動力源を内蔵していないが、早晩BigDog並になるだろう.
ASIMOも階段でコケている場合じゃないぞ(もう3年近く経つが).



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 “烈火の月”……………野沢 尚 著 読了
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TSUTAYAがペーパーメディアのポイント2倍クーポンを配布していたので、ここぞとばかり買い込んだ内の1冊.映像畑にも造詣が深かった方だけに、視点の移動が見事.この先新作を読めないのが残念.



Rev.0
Rev.1 階段落ちのようつべリンクを追加

今回のながら:なし

今回の絵:名称未設定2
最も古い葉は4〜5ヶ月経過しているはず.毎日の水替えのみ.





今回の別宅版

No.834 Mamma mia! 3 10/28/2009
マンマミーア!(なんてこったい)である.果たして“3”なのであった.だが本来扱うつもりだったエピソードをすっかり忘れてしまった.目的と手段を履き違えるとはこういうことか.

しかしながらそれを穴埋めするミーア(?)発生!


スペアキーの入った小銭入れが出てきた…


一度探した筈であるデイパックの暗い暗い底から.



  置き忘れたことを覚えているものは大抵戻ってこないが
  無くす筈がないと思っているものは大抵いつか出てくる
  しかし出てきた時には大抵時既に遅しだったりするのだ




泣くな.
きっとポケットの中が窮屈だったのだろう.



Rev.0
Rev.1 大抵〜少なくない の言い回しを訂正.

今回のながら:“i do”/ 菅野ようこ
“攻殻機動隊”サントラより.かなり既出な気がするが…

ようつべでは幾つかあるけれど、歌詞字幕付きがこちらに.


今回の絵:名称未設定
早くやすり掛けをしてあげたいが.





今回の別宅版

No.833 Mamma mia! 2 10/27/2009
マンマミーア!(なんてこったい)である.“1”,“2”ときたからには“3”が予想されるのだろうが、果たしてそうなのか?

さて与太はさておいて.

帰省の際には結構な頻度で墓参をしている、という話は既出だった気がする.轟寅次郎を気取るつもりではないがのだが、父親の実家から始まって中学までの同級生、最後に自宅近所に墓地がある自分ちと、同じ墓地内にある親戚2件の都合5箇所をまわる墓参ツアーに参加すると、概ね毎日香のバラ詰めが1箱無くなって、頭の先…厳密には髪の毛の先だろうな…からつめの先…厳密にはクツの先端だが…がすっぽりと燻されて線香臭になる.馬鹿の方に煙がたなびくの法則に基づけば、1人墓参の場合は逃げようがないのだ、とかいう話.

で、その同級生の墓についてが今回のオチなのだが.



奴について細かく書くとについては本人の了承を得ていないので、ざっくり言えば17…いや数え年だから実際は16の時に白血病で逝ってしまったのだ.

どういう訳か自分が高校に通っているうちは全くと言っていいほど(多分言い切れる)、奴の墓参になど行っていなかったのに、実家を離れて独り暮らしを始めるようになってから、帰省の度にその墓へ足を運んだ.ついでというとなんとも聞こえが悪いが、ツアーの一環として(もっと聞こえが悪いか)である.

墓地は葬儀に最後まで参列してたから場所は解っていた.一握りの線香に火を付け、炎を消すのに毎回難儀しながら墓石の前にある香台(勝手に命名)にそれを横たえる.扇状地の中腹であり、周りは桃か葡萄の畑ばかりなので、ぐるっとアルプスが見渡せる素晴らしいロケーション.そこでしばし手を合わせ、誰それがどーのこーのと風の便りに聞いたネタを想うのは時々で、殆どはじっと目を閉じて何も考えず数十秒で立ち上がった.わざとらしく脳内で語るまでも無かろうと思ったのだ.“奴”と呼べる友人なら、一瞬でこちらの思念を読み取るだろう、と.

石段を3段ほど下りなければならないような立派な墓地である.俗に言うところの“本家”の墓地だ.そう、それを考えればその後20年近く続く過ちは起きなかったのだ.


先日、彼岸にも帰省しなかったのでぶらりと実家に赴き、件のツアーを企画した.父方の墓参を終え、その足で実家と同じ町内にある奴の墓に車を乗り付けて、いつもの通り線香に火を付けているとなにやら墓地自体が賑やかになってきた.そう、丁度のその日は菩提寺が年に一度の“おせんがき”(施餓鬼供養)を行っていた日であった.

例の如く炎を消すのに四苦八苦していると、墓の前に60代ほどの男性が線香片手にやってきたので、かるく会釈をする.お知り合いの方ですか?と訊かれたので、同級生が眠ってましてと答えると、男性は暫く首を傾げて考え込んでから、もしかして○○の?と訊いてきた.角角鹿鹿と話をしてみると、なんと奴の墓はここじゃない!という青天(快晴)の霹靂的事実が明らかになった.


そう、実は気にはなっていたのだ.奴の名前がいつまでたっても墓誌に刻まれないことに.


確かに考えてみれば、当時奴の家で一番最初に無くなったのは奴本人だったので、跡取りではなかった奴の父上は、まだ自分の家の墓を持っていなかったのだ.


○○の墓ならこっちにあるんだよ、と男性は案内してくれた.彼こそ奴の伯父に当たる人だったのだ.桃の畑を2つほど(と書いても見当が付かないだろうが)挟んだところに、もう一つ墓地があった.むしろこちらが寺の墓で、今まで足を運んでいたのは飛び地のような墓だった(実際こういうパターンは地元に結構ある).

案内してもらった奴の墓は、墓地の隅っこで隣は桃畑.晴にはピンクの絨毯がすぐそばまでやってくる、いい場所だった.伯父さん曰わく、奴の父が新しく作ったのだという.墓標を見れば確かに奴の名と戒名が刻まれていた.

私は随分長いこと遠くから声かけてたんですねと言うと、大丈夫ちゃんとわかっているさ!と伯父さんは笑いながら去っていった.思念をくみ取ってもらうにはちょっと距離があったかも知れない.

途中で文字化けしていなかっただろうか?と考えながら、今のところ奴専用の墓を後にした.




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 “被疑者04の神話(煙 完全版)”……………松岡圭祐 著 読了
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十八番の“完全版”シリーズかと思いきや、そうでもないようで.“千里眼”シリーズのような大衆性アクションは全くない、極めて文芸的な作品である.本文よりも滝本幸司氏による解説のラストが何とも考えさせる内容である.


Rev.0

今回のながら:“1/1”/ ブライアン・イーノ
アンビエント系ばかりを集めたプレイリストを作ってリピートさせていたら、たまたまこれだった.塾通い時代の恩師が教えてくれた運命的な作品.ちなみに滅多に鳴ることはない携帯の着メロにしている.四六時中サイレントモードなので、そりゃ鳴らない.

ようつべではこちらにある.実際は16分ほどだが、こちらは6分程度でカットしてある.


今回の絵:No.829は、こんな感じに咲いていく
花屋の兄ちゃんが言った通り、どんどん咲いている.水揚げが上手くいったのだろう.購入後2回ほど切り戻しをしてあげた.まだまだ元気!





今回の別宅版

TBOARD 006 Version 0.13
- TOSHISRUS -